今日は集落行事の「松焼き」でした。
場所によっては「どんど焼き」と言うところもありますが、小正月(1月15日)に行う行事で、しめ縄やお守り、お札・だるまなどを燃やして無病息災などお祈りするお祭りです。
新潟県は全国で一番神社の多い県で、津南町には集落ごとに神社があり「鎮守様」なんて親しみを込めて呼ばれています。
そんな鎮守様の境内で行う松焼きは津南では雪の上で行い、今年は鳥居も埋まる大雪だったので250cm積もった雪の上で行いました。
雪の上で行う津南町の松焼きは準備も雪国ならではのものでした。
まずは境内までの道づくりと会場の雪ふみ。
ただ降り積もった雪の上を歩こうとするとどんどん足がはまっていき、雪に埋まってしまいます。
なので、カンジキを履いて雪ふみをします。
とても原始的ですが、大人数人で歩いて雪を踏み続けて沈みこまなくなるまでやって会場を作りました。
次に必要なのはカヤの掘り出し。
昨年秋に採って置いておいたカヤは境内の木のたもとに干して置いてありました。
しかし、この雪なのでその雪を掘ってカヤを掘り出します。
掘り出した後の写真を見たいただければ雪の多さにびっくりしていただけると思います。
ただ、そんな中でも普通に生活できるのが津南町の強みです。
豪雪地帯では昔から冬の間、雪によって閉ざされた生活の中、少しでも楽しみを作ろうと色々な集落行事が企画されていました。
今、このコロナ禍で自宅待機や外出を控え、人に会わないという暮らしを余儀なくされていますが、
雪国の暮らしを見て学ぶとどこか遠くへ旅行をしたりしなくても目の前に楽しみがいくつもあることに気づかされます。
もしかしたら、ニューノーマルというのは雪国津南ですでに慣れ親しんだ生活なのかもしれません。
明日も雪かきですが、最近は無料のジムだと思って体を動かしています。
ご飯もおいしいので一向に痩せませんが、二年目の津南暮らしをエンジョイしているでした。