昨日は夫婦そろって休日だったので、屋根の雪掘りをしました。
私たちは一昨年の秋に津南町に来ましたが、最初の冬は歴史的小雪で豪雪地帯らしからぬ雪のないシーズンを過ごしました。
しかし、今年は歴史的な大雪。
特に今シーズンは雪のペースが速く、一度に1mを超える雪が降ってしまうので、雪かきが大変です。
我が家は古い空き家に住んでいるので屋根に雪が積もってしまうと雪を下ろさなくてはなりません。
最近は「落雪式」「融雪式」と呼ばれる勝手に屋根の雪が落ちる家が増えてきているのですが、十数年前までは当たり前のように皆さん屋根に上って雪を下ろしていました。
まぁ、雪国の暮らしなんて教科書でしか見たことないし、都心では屋根に上るなんてドラえもんの世界だったので一度は登ってみよう!と、今年は雪下ろしをしてみることにしています。
一番初めは一日がかりで雪下ろしをしていましたが、4回目ともなると何となく要領もつかみ、半日で終わらせられるようになってきました。
とは言え、素人なので近所の方にお願いして雪下ろしを教えてもらいながら、手伝ってもらっています。
ちなみにこちらには「雪掘り」という言葉があります。
何となくわかるかもしれませんが、津南町では雪の量が多すぎるので雪を「掻く」よりも「掘る」という表現を使います。
確かに写真のように1m以上積もっていたら、「屋根の雪掘り」ですよね。
屋根にに登ってみてわかったことは、想像以上に雪が積もっていることと、屋根の面積が広いという事。
また、自分の身長と同じくらいの高さの雪の塊は重く、こんなにいっぱい雪が積もっていても家が壊れないことにも驚かされます。
今は消雪パイプが通った道が整備され、スノーダンプや雪庇落としという便利なグッズがありますが、それがない時代はカンジキを履いて雪を踏んで道を作り、木のスコップや巨大な雪用の鋸を使って雪を下ろしていました。
そのことを考えるとすごい場所で昔の人は住んでいたんだなぁ、としみじみ思ってしまいます。
ただ、雪に閉ざされるこの場所でも水は年中豊富にあり、
秋に収穫したお米と漬物や野菜があるから十分暮らしていけるんだ、
スーパーに行かなくても何とか生活できると思うと今の時代では本当に心強い、
生きるための不安なく生活できる土地なんだなぁと東京にいた時よりも安心して暮らせているような気がします。
これから雪が解けるまでの間、あと何回屋根に登るかな?と思いながら、明日も雪掘り頑張りたいと思います。