寒い日がまだ続きますね。
そんな時、暖かい紅茶にハチミツなんて入れませんか?
私は津南町に来てからトチのから採れたトチミツを使っています。
津南町から秋山郷に向かう405号線を長野県に向かって上がると前倉という場所に着きます。
ここまで来ると民家も少なくなり、道も細くなって来ますが、分かれ道になる手前にそのお店があります。
はちみつ専門店、生蜂園さんです。
よくスーパーで見るはちみつは海外産だったりしますが、ここのハチミツは秋山郷にある栃の木から採れたハチミツを売っています。
栃の木の実は栃餅だったり、あんぼのあんになっていたりと昔から親しまれた食材です。
ただ食べると美味しくいただけますが、食べられるようになるまでは少し手間がかかります。
これは栃の実だけではありません。
ゼンマイなどの山菜も一手間加えて美味しく食卓にあがります。
なんで大変なのにそんな事をしてまで食べるの?
そんな風に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに食べ物に困らない現代では簡単に済む方が楽ですよね。
でも、ひと昔前は冬になると買い物にも行けないほどの大雪、町場に出るのも大変な山の中でした。
そんな先人の知恵が保存食となって今でも手間をかけて食べられています。
食べ物ができるまでを知ると大切に食べようと思うし、食品ロスのように大量に作って捨てしまう現状に問題意識も強くなると思います。
私は今までお腹を満たせればなんでもいい、食べたいものをお腹いっぱい食べられればいいと思っていましたが、津南町に来て食事の大切さを改めて感じ、食べている時間も大切にしようと思いました。
ぜひそんな事も考えられる時間を持ってみてはいかがでしょうか。